電気工事に使用する電線とケーブルの違いって?種類も解説!

電気工事をする際に必ず使用する材料の1つが電線とケーブルです。
同じように思いますが、電線とケーブルは何がちがうのでしょうか?また種類も豊富であり
用途によって変わります。どんなものがあるか見ていきましょう。

目次

1.電線とケーブルの違い

  • 電線とは
  • ケーブルとは

電線とは

電気を導くための金属線のことを言います。電気を通しやすい銅が主に使われることが多いです。
導体とよばれる電気を通す部分を、絶縁体とよばれる電気を通さない材料で覆ったもののことです。
単線のタイプと複数の電線を捻じっているより線のタイプと2種類あります。
単線はそのものが固いので取り回しがしにくいですが、その反面通信の安全性が高く
より線は安全性は落ちますが柔らかく取り回しがしやすいという、それぞれの特徴があります。

ケーブルとは

複数の電線をシース(外皮)とよばれるが外装で覆い1つに束ねたものです。
シース(外皮)で束ねることにより強度であったり、絶縁の性能が上がります。
シース(外皮)に使用される材質であったり束ねる電線の本数は、ケーブルの種類によって変わります。
用途に合わせたものを選ぶようにしましょう。

電線やケーブルの太さの単位は SQ(スケア) を使います。
より線の場合は断面積を表す必要があるので、断面積の「square mili-meter」からきています。
SQは日本JIS規格ですが、VVFなどのケーブルですとSQを使わずmm(ミリメートル)を使用するものもあります。

2.電線やケーブルの種類

種類が多岐にわたる電線やケーブルですが、ここでは電気工事士の試験にもでてくる一般的なものはこちらです。

  • IV電線
  • KIP電線
  • VVF
  • VVR
  • CVケーブル
  • CVTケーブル
  • EM-EEF

①IV電線

600Vビニル絶縁電線:
屋内用の電線です。電気機器用の配線や盤内の配線、接地用の電線などさまざまな場所で使用されます。

KIP電線

高圧絶縁電線:
屋内用の電線です。6,600Vキュービクル式受電施設内など高圧関係の配線で使われます。
絶縁体を覆う被膜が存在しない絶縁電線なので、ケーブルとしては使用できません。
柔軟性・耐熱性に優れていて高温になりやすい場所にも適しています。

③VVF

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル:
平型のタイプです。広く一般的に使用されるケーブルの1つです。
導体である銅線をビニル絶縁体で覆い、2~4心をビニルシースで覆った電線です。
屋内配線用で住宅だけでなく商業施設などで使用され、照明器具やコンセントの配線工事に使用されることが多いです。2心・3心・4心の3種類で、配線工事によって使い分けます。

④VVR

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル:
丸型のタイプです。電線部分はVVFと同様ですが、導体はより線で内部に介在物が入るので許容電流が高くなります。低圧屋内の配線で使用されます。太さが幅広く、150sqなど大きいものまであります。

⑤CVケーブル

架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル:
導体に架橋ポリエチレンを絶縁体として施して、銅テープやビニルシースで覆ったケーブルです。
電力用ケーブルとして広く使われます。住宅だけでなく商業施設などの場面でも使用されることが多いです。
軽くて扱いやすいだけでなく、許容温度が90度と耐久性も高く長期の使用にも安心です。

CVTケーブル

CVケーブルを3本より合わせたものです。
2本より合わせたのがCVDケーブル、4本より合わせたのがCVQケーブルとよばれます。
より合わせた本数が多いほど施工性や許容電流値が高くなりますが、放熱性能は低くなります。

EM-EEF

基本構造はVVFと同じですが、被覆材料をより環境に優しいものに改良したエコケーブルです。
有害物質が少なくなり、再利用や分別のしやすさから環境に配慮していますが、価格は高価になります。

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