工事業界の積算基準とは?歩掛まで解説!

近年、積算を効率化するソフトがたくさんありますが、積算の方法を理解せずに使ってしまうと、いつの間にか赤字になっている…なんて場合もあります。黒字になる積算を行う為にも、ポイントを理解しておきましょう。
ここでは歩掛の考え方や拾い方について解説いたします。

目次

1.積算基準とは?


積算基準とは、設備工事における工事費を構成する定義やそれぞれの金額のを算出する際の計算方法等を明確にしたもので、見積作成の際のガイドラインとなります。積算する上での効率化や、見積金額の妥当性を検証しより適切な見積を促すことを目的としています。
公共工事で使われるだけでなく、民間工事でも活用できるため、積算する際の参考にしましょう。

2.歩掛とは?

歩掛とは、ひとつの作業を行うのにあたり必要な作業工数を数値化したものです。
工事業の見積は、一般的な業種とは少し異なり1件ごとに使う材料や取付場所などの条件が異なっています。
工事1件ごと、ひとつひとつの材料ごとに正しく見積算出をする必要があり、大変な作業とはなりますが適切な歩掛を使用して見積算出を行うことで、原価が一定でない工事業でも損をすることを防ぐことができるのです。

歩掛では人工という単位を使用します。人工とは、作業量を表す単位で例えば1人工=1日(8時間)で行える作業量のことを表します。
ひとつひとつの材料の正しい歩掛を知ることで正しい作業手間が求められるようになり、どんぶり勘定になってしまったりなんとなくで表していた積算根拠の説明も明確に行えます。

歩掛の計算方法

【例】工事業者Aが 器具B を取り付ける場合は、1台につき2時間の時間を使う
必要な作業人工は A1名×2時間)÷8時間(1日の作業時間)=0.25 歩掛は0.25となる
同じ器具Bを8台取り付ける場合は
0.25(1台分の人工)×8台=2.00(人工)=8台取り付けるためには2人工(2日間)必要

ちなみに同じ材料だとしても、工事の種類ごとに歩掛は異なります。とはいえ、膨大な材料数があるので全てのパターンを覚えることは不可能に近いです。国土交通省のホームページに”公共建築工事標準単価積算基準”というものが掲載されています。
各材料の歩掛など、積算に必要となる事項をまとめてありますのでぜひ活用してください。

3.歩掛を使うメリット

とても大変そうなイメージがある歩掛ですが、歩掛を使うメリットについてご紹介します。

  • 赤字工事を削減
  • スケジュール管理を正しく行える
  • 信頼向上

赤字工事を削減

歩掛を使用して見積を行うことは赤字工事を防ぐために大変重要なことです。
大変だから…めんどうだから…とどんぶり勘定で見積を行っていた場合、どれでけ経験豊富な人が作成をしても1つづつの材料で価格のズレが生まれます。
ひとつひとつの材料ではほんの小さなズレかもしれませんが、材料の使用量が莫大な工事業では大きなズレに繋がります。突発的なトラブルなど必ずしも赤字工事を0にすることは難しいですが、なぜか赤字になっているという工事を大幅に減らすことができます。

スケジュール管理を正しく行える

どんぶり勘定で見積作成をおこなうと、曖昧になりやすいものの1つに工数も入ってきます。天候などの予測不能な事態に左右されるのが工事業なので、工程表の作成も思い通りに進まないことが多いかと思います。
より正しく把握ができる工程表を作成するのに重要なのが、正しい工数です。歩掛を使用することで正しい工数を確認することができます。天候などのトラブルが起こった際にも、適切な調整をするなどしっかりとしたスケジュール管理を行うことが可能です。

信頼向上

実際に提出するお客様への積算根拠の説明を、歩掛を使用することで明確に行うことができます。
万が一取引先から指摘があった際にも、適切な歩掛を使用していれば、具体的な根拠を示すことが可能です。また、価格交渉が行われた場合でもどのようにすればどれでか価格を抑えることができるのです。

4.見積ソフトの選び方は重要です

エモマチでは、見積作成にかかる時間を簡単操作で劇的に短く時間の節約に繋げる見積・積算ソフトを取り扱いしています。上記で紹介しました歩掛の計算も自動で行えるだけでなく、初めてソフトを触る・パソコンが苦手という方でも安心していただけるようサポート体制も充実しております。電気・設備に特化したソフトでもありますので、ご興味ございましたら、ぜひともエモマチにお問い合わせください。下記フォームより受け付けております。

まずはお気軽にご相談ください。LINEまたはお問合せフォームより24時間お問い合わせを受け付けております。

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